【古事記④】日本の神話 最終話 〜日本人が知らない空白の歴史に迫る!〜2019-09-23 21:00:13

公開日:2019-09-23 21:00:13

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「古事記」
第1話

第2話

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最終話

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だから我々は、古事記と日本書紀について
全く知らないんです

出雲との大きな戦、とかね
出雲の国譲りとか

ていうことはありながら 歴史で我々は
出雲政権について習ってないんですよ

だから今こそ『古事記』を学ぶのが
面白いわけなんですね

そしてもう一つのミステリー  これだよ!

すごいお話の中に 一度も出てきてない存在がある

『古事記』を我々が知らないのには
実は歴史的な流れがあった そこを解説すると共にね

古事記最大のミステリーにも迫りたいと
思います さぁ、行きましょう!

さあ、来ましたよ! この『古事記』
面白い話でしたよね この『古事記』というのは

681年 いわゆる、蒸しご飯のね

大化の改新あったじゃないですか
飛鳥時代ですよ

に、天武天皇 この天武天皇が

作ろう、この国の物語を

という風に 命じてですね
色々な物語がこの国にあるだろう

それでもなんか 色々こう もうバラバラになってるから
それ以降まとめて 一個の本にしよう

「で オイ!」つって  雑用係の
稗田阿礼っての呼んでですね

「お前、暗記めちゃくちゃ得意だろう」ってね

「俺が今から全部話すから
それ全部 あの時系列に並べて覚えて!」

「ハッ! 分かりました!
覚えるのだけは無茶苦茶 得意ですから」

「はい! えっと で、こうで、こうで、こうで」って
「はい、覚えました」つってね

「これを ちょっと伝承して 最終的には
本にしていきたいので やって行こうね 」って

言ってたんだけども

その天武天皇が そのプロジェクト

古事記プロジェクト
ってのを立てたわけですよ

この国の物語を一つにまとめるぞ

神話からこの天皇に至るまでの話をまとめるぞ!
っていうプロジェクトを立てたんですが

途中で崩御してしまうんですね

んなことで  プロジェクトがね
3代止まるんですよ 古事記プロジェクトが

その時に そしてですね
時は飛鳥から、奈良時代ですね

なんと見事な平城京の710年から2年後

その奈良時代の始まりに
元明天皇という女帝がですね

「あっ あのプロジェクトどうなってる?」
と言うことをですね

天武天皇の立てた古事記プロジェクト
あれをしっかり書籍化しようという ことで

稗田阿礼を呼びまして
「阿礼。」「はい!」

「あなた覚えてるんでしょう?」ってね
「覚えております」

「じゃあ、それ ちょっと 本にしましょう」

で、太安万侶という学者を呼んでですね

「太安万侶、この稗田阿礼から聞いて

「しっかり本にしなさい」って
「はい!畏まりました」ていうことで書いたのが

この『古事記』なんですよ

このまぁ 流れでできたんですね

ただ、この古事記と並び称されるのが『日本書紀』

この二つを合わせて この、記と紀 字が違いますね
「記す」とこの「何世紀」とかの紀ですね

この二つを合わせて「記紀」 と読んで
この2冊をですね

一つの1セットに捉えるという

まぁ 考え方があるんですね
この『日本書紀』と『古事記』 どう違うか

作った人は なんと!一緒なんですよ
作ろうって言ったのはやっぱり天武天皇

「この国の歴史を作るぞ!」って言ってですね

こっちはですね 稗田阿礼に言ったんですけど

こっちはですね  何十人も官僚を集めて
最終的にそのもの凄い時間かけたんですね

成立したのはこの『古事記』が712年ですが
この『日本書紀』は 720年

8年 あぁ 長くかかっています

で、どう違うかというと
『古事記』は今、話したように物語調なんですよ

『日本書紀』っていうのは
何年に何がありましたっていうような

歴史書っぽい感じなんですね

物語ストーリーか、ヒストリーかっていうことの違い

ということになっております

これも天武天皇が途中で崩御してしまったがために

元正天皇っていうのが舎人親王から引き継いで

舎人親王が、その納めたと
元正天皇に、っという流れなんですね

で、物語かヒストリーか
ただここね だいぶ中身違うところもあるし

元々、目的が違うんですよ。この『古事記』は

国内に向けてアピールしたかった 神話なんですね

『日本書紀』っていうのは
全部、 漢文で書かれてるんですよ

これ は 海外の人 主に中国の人に

日本という国は、こんな歴史がある立派な国
なんですよって思わすために

国外向けの「歴史書」として書かれてるんですよ

だから こっちに書いてあるけど
こっちに書いてないこととかも ある

例えばこの中で 出雲の国を
なんかあーだこーだしてたよね

あれって何だったかって話なんですよ
出雲の国があったでしょ?

出雲に国、オオクニヌシが作った国を
アマテラスに譲りましたってのあったじゃない

あれっていうのが
実は奈良に作られた大和政権の他に

元々、出雲に強大な政権があったんじゃないか
っていう風にいわれてるんです

それと争って 結局いまの大和政権の
天皇家が そこを支配したことで

その出雲の 政権を潰しましたっていう

だから 元々、いきなり全部を持っていたわけじゃない

その出来上がりまでを
ここでは書いている。国内向けには

こうやって勝ってったんだぜ
大和政権は、っていうことをいっている

ですが国外向けには
弱かった頃の事っていうのはあまり伝えたくない

「えっ! 昔からじゃないんだ」とかって
言われたら嫌だから

だって中国は もっと歴史長いからね

この600年の頃には もうあの

唐の時代ですよ

因州 春秋 戦国とかってね、色々あって
隋、唐ですから

唐の時代ですよ もう 唐っていったらもの凄い
巨大な都があるような そういう時代 先進国

最近できた政権だなんていう風に 最近ようやく
日本を治めたなんていう風に思われたくないから

もう その出雲をどーのこーのとかは
書いてない っていう風な差があったり

とにかく 中国とかに向けて
立派な国だって思わせるように書いてた

さあ、この天武天皇ってのは
どういう人だったのかが

この『古事記』 の個性を
凄く見るのに役立つわけですよ

天武天皇ってのは その 豪族を抑えて
ようやく1トップの天皇家の力を

この大和政権で中央集権型にしようとしたんだよね

大化の改新で豪族を抑えました。その後は
この「壬申の乱」ってのが起こっちゃうんですよ

その天皇の 兄弟喧嘩なんですね

その天智天皇と天武天皇っていうので もの凄い
大争いになって ようやく勝ったのが天武天皇

つまり 天皇が豪族を その排除した後に
天皇家同士で大争いをして

ようやく平定したっていうのが
天武天皇なんですね

なので結構、国内がボロボロになってたんですよ

で、もう一回 この天皇家に
一番その権力を集中したいんだということで

こういうストーリーを作ろうとした
プラス 唐の脅威ですね

中国が、唐がもの凄い拡大してたんで
いつでも日本は 侵略されるんじゃないかと

恐怖にあった だから
「日本は唐の属国にはならない」

ここは、こっちの天皇家で治めるということで
やったのが このプロジェクトだったんです

この国内向けのプロジェクトが『古事記』

国外向けのプロジェクトが『日本書紀』

この2大プロジェクトを走らせたのが
天武天皇だったんですね

この天武天皇の時代に 要するに この国の
アイデンティティを確立するぞというのが大きかった

大化の改新の「大化」ってのは 最初の元号だ
っていう話も僕は かつて動画でしたんですけれども

今ね「令和」っていう元号があるよね

で、一世に一元ね まぁ その

コロコロ元号を変えないっていう風になったのが
その 最近なわけだけれども

それ以前は 江戸の時代でも
なんかいっぱい 元号あったじゃないですか

コロコロ なんか縁起が悪いことがあったら
変えるみたいなね

そういう元号の 最初が「大化」なんですよ

元号ってのは 時代を政権が名前付ける

西暦 2000年

それは キリストが生れてから
2000年ってことでしょ?

それは キリスト教という宗教が時を支配している

この世界を牛耳っている一番強い考え方っていうのが
キリスト教なんだっていう示し方

これは この国の時を支配しているのは
この政権であるよという風に思わせる

その最初の「大化」というのが始まったわけですよ

そして国の名前を変えた
「倭」と呼ばれていた

でも これは 中国から呼ばれている
ちょっと差別的な言葉だったんだね

「これは、中国じゃない 倭だ。 あそこは」
って言われてた それを

縁起のいい名前「日本」 ってこういう名前にした

そして それまでは 大王
と呼ばれていたが これも中国語で

東方の支配者という意味 の「天皇」
という言葉にした らしいんですよ

そうやって日本のアイデンティティを
確立するプロジェクトをやったのがこの天武天皇

その中の大きなプロジェクトが
この『古事記』と『日本書紀』だった

面白いですね はい

つまり 中央集権化と朝廷の権威強化のための

2大ストーリーと、ヒストリー
だったということなんです

ところが この『古事記』と『日本書紀』の
関係っていうのは

時代によって どっちが主かっていうのが変わります

主に考えて頂きたいんですが
こちらはどっちかというとかなり内向きなんです

なぜなら たった一人に覚えさせて
たった一人に書かせてるから

にも関わらず これはですね 何十人もの
官僚にまとめさせた一大プロジェクトなんですよ

で、国内向けはお話、物語って感じ

国外向けに歴史書として 日本っていうのは
立派なもんですよと 見せるために いっぱいやった

だから 『日本書紀』の方が 奈良 平安 鎌倉 室町 戦国
ぐらいまでは ずーっと 『日本書紀』 がメインの書

で、『古事記』っていうのは
どっちかっていうと サイドストーリーとか

サブテキストみたいなもんだったらしんですよ

なのでその 日本の「六国史」といわれる
その正史といわれるね

正式な歴史書の中に

最初のこの『日本書紀』が入ってたり  
『続日本書紀』とか、

色々あるんですけど 『続日本紀』
みたいな あるんですけど

その 6 つのナンバー 6 の 正統歴史書の中に

『日本書紀』は入っているけど
『古事記』は入ってない

だから こっちが偉い
そういう風に言われてたんだが

段々とその立ち位置が変わって来るんですね

それが 江戸時代の国学者の本居宣長って人が
『古事記』を研究するんですよ

『古事記』めっちゃ面白いじゃないですか!、って

『古事記伝』っていう その解釈書を書くんですね
本居宣長 偉い先生がですね

『古事記』良いですよ、全然 サブ テキストじゃない
コレは結構な物語ですよ、ってワァ書くわけですね

そんな中 明治政府に変わりますね 江戸から

そんな中 明治政府は 要するにそれまでの江戸幕府の

そのやり方と全く違うやり方を
したいと思ってた どういうやり方か

欧米諸国みたいになりたい
と思ったわけですよ

江戸幕府が教えたのは
中国の古い儒教とかそういうやり方でしたよね

親には逆らうな
年功者には逆らうな

集団を乱すな とかそういうやつですね
その儒教の教え方とは違う考え方があるだろう、と

江戸幕府を廃して

天皇陛下を中心とした
先進諸国のような国作りをしようとしたわけですよ

そこで選ばれたやり方が
国家神道ってやり方なんですね

つまり その古くからの

一度仏教の流れがあったり 色々あったけども
この、この物語があるじゃないかと

これは もう『聖書』じゃないですかって
こうなったわけですよ

で、欧米諸国に視察に行くと 欧米諸国はですね
キリスト教を歴史として教えてるんですよ

なので アメリカ、あのアメリカですらも進化論を
教えてない 州いっぱいあるって知ってました?

キリスト教に反するんですよ
神が世界を作ったわけですよね

で、その神が人を作ったわけですよね
でも進化論のダーウィンは 何て言ってる?

「猿が進化して人間になった」 と言ってるんですよ

それは キリスト教の世界では
あり得ない侮辱なの ありえない冒涜なわけ

だから もちろん 聖書をストーリーだと考えて

サイエンスを ダーウィンの
進化論学んでる人も多いんだよ

だけど アメリカの教科書っていうのは
実は 教科書が日本みたいに一定じゃないの

国が制定した 国定の教科書 じゃないんですよ

アメリカは州ごとに 考え方とかルールが違うし
販売業者をその州の学校が選ぶんです

だから 販売業者としては
進化論を書いてると売れない州があるんだったら

なるべく進化論はコンパクトに書いたり
消したりしておいた方が どの州でも売れるでしょう

だから 進化論について ほとんど学ばないっていう
キリスト教圏の人たちが多いんです

そして ヒストリーの流れの中に
そういう旧約聖書、新約聖書があって

ローマ帝国があって 世界史に繋がると いう風に

宗教の神話からヒストリーを繋げて教えてるっていう
国もいっぱいあったわけですよ

そういう欧米のやり方を見て 「そうか!」と

国の歴史というのは その国の聖書、宗教
その 神話から繋げて教えると

より チームワークが硬くなるんだ
そういう風になって 国家神道の中に

教科書の中に 載り出すんですね
『古事記』と『日本書紀』が

日本というのは こういう風にできたよという風に
教科書で教わるようになったんです

おお! なるほどと

だから ユダヤの人とかキリストの人が
その宗教の流れからヒストリー教わるように

日本もこういう流れで 日本ができましたよと
いう風に教わる時期があったんですよ

ところがそこから 大戦の時代に入ります

軍国主義になると よりそれを高めて
過激になっていくんですね

そのせいでですね この教科書のヒストリー
ストーリーなんだよ

でも サイエンスとしては違うよっていう
要するにキリスト教圏でも

色んな人がいるわけですよね
キリスト教原理主義の人がいる

だから絶対に進化論は信じないという人もいれば
キリスト教だけども 進化論も知ってる

で、キリスト教の考え方も
分かっているという信者の方もいるわけですよ

だが この時代になると そのサイエンスとしては
こっちだよねっていう言い方が 許されなくなる

言論統制が入るんですね

つまり 天皇陛下を中心として全員が一丸になる
そのためには

このストーリーを事実として教える
という風なことになって

「それは実は事実じゃないよ」と言おうものなら

不敬罪であると
国家に対する反逆であると いう風な形で

これが事実であって  ストーリーではない
という時代が訪れたんですよ

あー なるほどと

そして大戦に負ける。そして戦後

GHQ によって 教科書は
そこから変えられてしまうわけですよね

この教え方と 軍国主義は
あまりにも結びついたと くっつき過ぎたと

「日本は神の国である」という風に教えて

それから外れる者は 許さない!
こういうやり方が

戦争に導いたんじゃないかということで
戦後 教科書から一気に

『古事記』と『日本書紀』の内容が排除されたんです

だから我々は『古事記』と『日本書紀』について
全く知らないんです

さぁ、歴史分かっていただけましたでしょうか

さあ、『古事記』『日本書紀』というのが
どういう思惑で作られて

どんな経緯でフィーチャーされていき
どう利用されて どう排除されたのか

それが分かったわけですよ
そして 『古事記』『日本書紀』というのは

軍国主義に繋がるんじゃないかということで
排除された、排除され過ぎた時期を過ぎて 現代

『古事記』『日本書紀』について 自由に議論が
できるようになってきたわけなんですね

そう考えてみると こうやって お話を 
紐解いていくのは面白いし

その上で 研究のしがいがあるし
議論 のしがいがあるということが分かるんですよ

現代だからできるんですよ、逆に

逆にそれは 大正とか明治では
できなかったことなんですよ

江戸ではまだ 知られてなかったのかもしれない

だから 今こそ古事記を学ぶのが
面白いわけなんですね

古事記ってのは まだまだ
研究のしがいがあるらしいんですよ

それがなんでかって言うと この出雲

出雲との大きな戦とかね
出雲の国譲りとか っていう事はありながら

歴史で我々は 出雲政権について習ってないんですよ

出雲に 刀がもの凄い遺跡で
発見されたりしてるんですね

凄い高度な文明があり 大和政権と力を
二分するような力があったはずなんだが

その匂いだけを残して 我々は出雲の大社だけを
目にしてるわけなんですよね

出雲の大社ってのも 面白い社なんですよ

神社は二礼二拍手一礼

それは 皆してますよね
パンパン 礼

二礼してから パンパンして 一礼 し て
それ やりますよね 。出雲は違うんですよよ

四拍手するんですよね

えぇ なんで? やり方が違う!
全然違うものなの?

伊勢神宮ってのは 正式名称知ってますか?
伊勢神宮ではないですよね

あれは「神宮」って言うんですよ
名前がない 伊勢にある神宮なんですよ

そして 明治神宮とか
なんとか神宮とか あるでしょ?

その「神宮」と名の付いてるものが
天皇家の直轄の神宮

出雲は大社ですよね

だから 直轄ではないわけですよ

やり方も違うわけですよ

そして 「結界」として
現れてましたよね、しめ縄ってね

ここには もう二度と入らないでください!
っていう時に しめ縄引いてましたよね

しめ縄っていうのは 結界なんですよ
こことあそこを分けるものなんですね

出雲大社にはですね とてつもなくデカイしめ縄が

なぜか 通常の向きと逆についているというね
一体、何があったんだ 出雲で

そういう出雲政権の謎っていうものも
『古事記』や『日本書紀』から 紐解いていきたい

でも『日本書紀』には書かれてない
何なんだ! これ調べたいですよね

そして、もう一つのミステリー
これだよ!

このお話の中 この国の神話ね

凄いお話の中に
一度も出てきてない存在がある

富士山が出てきてないんです

一度もあの富士山が出てきてない
なんでだと思います? 面白いと思いません?

あんなにそびえ立ってる 凄い山があるんですよ
でも一度も 出てこないんだ富士山は

触れられてないの
えっ! どうして どうして よく考えろよ

静岡、山梨辺りにありますよね。富士山ね

でも 高千穂から 出雲
そして 大和

そこの山の方まで
静岡、山梨まで行ってなかったのかなぁ?

そう思う方もいるかもしれません

もちろん東北や北海道は 入ってないんですが
関東までは行ってるんですよ ヤマトタケルが

そして しっかり 神奈川の方まで行ってるんです

神奈川や長野までは行ってるんですよ
必ず目にするはずなんです。富士山を

でも1行も触れられてない。なぜか!
これ面白いですよ

一説によると まだ
東北を攻めきれてないわけですよね

富士山というのは その東北の民が

崇拝している 一番偉い山だった

つまり敵対する民族の 御神体だったんじゃないか
っていう説があるんですよ

なので敢えて 無いものにした
書かないでいた

神聖なのは この流れだけだから

アマテラス系だけなんです

アマテラス系だけ 実はこの
神々が全部出てくるんですが

天の天津神 VS 国にいる国津神

この対立構造にもなってるんです

この天界から来た神と
国に元々いた神 っていうのがいるんですね

この国に元々いた神達は あまり活躍せずに
脇役としてどんどん消えていくっていう

そういう作業があるんですよ
そして天津神系が全部

天界から来たものが全部
それを牛耳っていくっていう流れ

天界から追放されて 国津神
この地の者になった スサノオは 最後どうなりました

あんだけ三貴子として現れたのに 最後は

「幸せになれよー」って 黄泉の国で
ふぁーと消えて行くんですよ

でもアマテラスの系列の この天の神の子 子孫たちが

ずーっと活躍する流れになってる
これどういう事かというと

元々はね これ大和政権が支配する前からの
土着の神々ってのが いっぱいいたんだって

そりゃそうだよね 民間信仰がいっぱいあるから
天武天皇は何をまとめた ?

「この国の話を一本化するぞ」
って言ったわけよ

そうしたら この天皇系の息が掛かった神々

と そうじゃない神々ってのがいるわけ

そうじゃない神々を
こっち側の神々として 脇役に仕立て

こっち側の神々を主役に持っていくっていう印象の
物語にする っていう話でもあったらしいんですよ

面白いですよね そこら辺を解説していただいてる
今日の参考図書がこちら

『図解 いちばんやさしい古事記の本』

これはね 解説が面白いですよ
もちろん これね諸説ありですから

それぐらいミステリーなブックなわけですよ
無茶苦茶 最古の本だから

えー それ違うよーって 怒る気持ちも分かるけど

違うという!というので
盛り上がるの楽しいじゃないですか!

そーじゃねぇーよって こっちだよーって言うけど
いやだって あなただって見てないでしょ

そういうわけですよ。俺も見てない
だけど 色々研究してあーだこーだ言うのが楽しい

ストーリーをザッとさらうならこっちが面白いですよ
この『マンガ 面白いほどよくわかる! 古事記』

これね 漫画かーと思うかもしれないけど
結構ね見やすい サクサクとした流れがありながら

解説も随時挟まってて
意外と使える本なんですよね

侮れない漫画の本でございます

さぁこの2冊で学んだんですが
この辺りが面白い

富士山ないのはそーなのかぁ とか
出雲? 富士山? 『古事記』に書いてない?

なんで なんでー? そうありながら
更にもう一個書かれてないものが

この邪馬台国だ

邪馬台国についても 1行も触れられていない
だけど中国の歴史書には

この頃 邪馬台国という大きな国が
あったっていう話があるわけですよ

えぇー! じゃあ 何? シカトしたのか
それとも邪馬台国は 何かに含まれて出てるのか

いろんな説がありますよ

この神功皇后が卑弥呼だったんじゃないかとか

アマテラスこそが卑弥呼なんじゃないかとか

色んな説がある
でもこれが何かが 分からない

歴史の中に含まれていることと
省かれていることと 暗示されていること

これは 正にこの日本の『聖書』といってもいい
研究しがいのあるストーリーだと思いませんか

面白いでしょう そして じゃあ
どこからが 本当に 実在する天皇なのか

ってのも議論されてるんですよ

面白いんですよ これも 
一説によると 応神天皇からは いたと

いう説もあったりとか もうちょっと後じゃないとか
もうちょっと前じゃないとかも言われてるわけ

証拠となる 遺跡のね
モノが出てきてる人たちもいれば

いやその前は 全く出てこないですよ
っていう人もいるわけですよ

どこからどういう風にして
この物語が本当に作られたのか

この研究ができるのは現代だし

やることで我々は 失われたアイデンティティを
取り戻せるかもしれない

この国が 一体、何を失って

何を信じることができなくなっているのか
ってのも面白い話です

それは ユダヤ教とかイスラム教とか
キリスト教の『聖書』を勉強してから

こっちを勉強すると 面白いんですよ

ギリシャ神話とか エジプトの神話とか
勉強してからまた戻ってくると 面白いんですよ

ギリシャ神話との共通点とかもあるわけですよ

火を生んで死ぬ、っていうね

あの辺りは「プロメテウスの火」
っていう話がギリシャ神話にあって

火という大きな力を得た代わりに

その代わりに失うものもあったっていう
似たような話があったりとか

このヤマタノオロチを倒したら結婚させてくれ!
みたいな話は やはりギリシャ神話に

「ペルセウスとアンドロメダ」っていう
海の怪物を倒して 美人の嫁を手に入れる

って話があったりとか

色んなものと 比較していくと
個性が浮かび上がってくる

だから 『古事記』のことだけ勉強してても
実は 分からないかもしれない

他の国の色んな宗教とか歴史とかを
分かっていくと

段々、浮き彫りになってくる
この国の神話の個性

これが一体何なのか!

そして そこから我々は この国の真実を
いつか知ることになるかもしれない

我々がどこに来たのか
世界最古の王国「日本」

その国の民の義務は「ココ」にある!

では、また!

ふぅーっ! 何分やりました?

2時間です

えっ! 2時間? えっ! いま2時間?

ウソ? ヤベヤベ ヤベヤベヤベ

9時半に人と会う予定になってたのに

俺、どんだけ喋るんだよ! 恐ろしい!怖い!

ヤダー ヤダー!